insomnia

主にジャンルの偏った本の感想

もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか

 

 

私がこれからの人生、危惧していること。

 

旦那様の海外転勤。

 

 

 

『もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになるか』金沢優(幻冬舎

 

 

中学校の英語教師、桜木真穂。

彼女は英語の読み書きは完璧に出来るが、英会話はほとんどできない。

いくつもの英会話スクールに通うが一向に上達せず、今後の英語教育への自信も失っていく。

そんなとき、たまたま電車で見かけた「吉原龍子 英会話教室」。

看板のキャッチフレーズになっていた「もしも高校四年生があったら、英語を話せるようになると思いますか?」が気になり、教室に行ってみることに・・・。

 

 

とにかく、今の英語教育がなんで身になってないかってことがすごい熱意で伝わってきます。

歴史の時代背景から見ても、言われてみれば、もっともだよなあって感じ。

もちろん、私も英語を中学から高校まで6年間習ったはずですが、正直なにも身に付いてないと思います。

 

9月に新婚旅行でイタリアに旅行に行きました。

ないよりはいいだろうと付け焼き刃のイタリア語初歩の初歩という本を買ってCDを聞きました。

アプリもあればまあどうにかなるだろうって思ってたけど、甘かったなー。

結局、ザ・観光地みたいな所にしか行ってないから、現地の人も、観光客に優しいの。

んで、みんな英語で話しかけてくるの。

イタリアってイタリア語が主流で、英語できない人も多い、って聞いてたけど、まあ当たり前だよね。

日本でも外国人が集まりやすい場所は、英語しゃべれる人がいるもんね。

寺とか神社なんて、個人旅行で来てる人に説明するなら英語だよね。

ってことで、店に入って英語で話しかけられても、ちんぷんかんぷん。

旦那は少し留学経験があるので、私よりも出来るくらいだけど、わからないことももちろんある。

私は、センキューとソーリーしか行ってた記憶ない。

結局、英語なんですよ、英語出来ればなんですよ、って旅行で超実感した。

特に飛行機な。

 

 

英語が身に付いてないのは、やり方が悪い。

そりゃそうだよね、日本人が出すテストの英語と、ネイティブと話す英会話は同じに考えちゃダメだよねー。

しかも、昔から、江戸時代からやり方が変わってないんだから、時代錯誤と言われてもおかしくないわけです。

でも、伝統を重んじる(笑)年配の方は、新しいやり方を認めようとはしない。

阿蘇先生みたいな先生、いると思うんですよ。

ちょっと悪く書かれすぎてる気もするけど。

今の教育現場でも、やり方を変えないとと思ってやきもきしてる教員は多いと思う。

だって生徒がそもそも全然学ぶ意欲がないわけだし。

ダメでしょそれは(笑)

先生たちだって変える努力をしたい!

でも!日々激務なんですよ!!

先生たちは!!本当に!!!!!

授業、分掌、行事、部活、生徒指導、進路、PTA等々・・・。

自分の家庭だってあるのに、これじゃぁ、ねえ、教員ばっかり責められないよ・・・。

 

 

ちょっと話はそれたけど、英語だけじゃなく教育改革は本当に必要だと思う!

まぁ特に英語なんだと思うけど!

だってもう本にも書いてあったけど、英語喋れないとなにもできなくなる時代をひしひし感じてるもん!

イタリア旅行の時も思ったけど、ロシアで乗り換える時、前に並んでた中国人の若い女の子二人組が、アメリカ人ビジネスマンとめっちゃ仲良く話してるのすごいって思ったもん。

日本人って中国人や韓国人めちゃめちゃバカにする報道してるけど、たぶん日本人より英語話せるんじゃない?

技術、文化、人間性も大事だと思うけど!

そこにコミュニケーション力、つまり誰とでも渡り合える英語力がつけば!

最強だと思いませんか!みなさん!!!

 

 

そう思える本書でした。

からしたら、この本の主人公は英会話スクールに挫折(わかる)けど、読み書きが完璧(わからない)って感じだったので、読み書きもさっぱりって人にもなんかうまく説明してほしかったなってのが本音です。

正直、修飾語とか前置詞とか冠詞とかなんぞや?ってレベルだから。

なにが修飾語とかからわかんないから。

 

とりあえず、英語を勉強していて損な時代は、ドラえもんがこんにゃく翻訳を出してくれない限り来ないと思うので、少し、見たものを単語にしてみるくらいは始めてみようかな・・・。

 

先にもお伝えしましたが、私の旦那様は将来転勤でアメリカに行く可能性が大いにあるそうです。

ついていきたくはないですが、5年ほどとなると、別居も寂しいし・・・。

今から本のように、喋れるように練習すれば、ついていける自信つくかな・・・。

私もこの教室通いたい・・・。

 

 

 

めっちゃおすすめなんで、ほんとみなさん読んでください。

 

 

以上です。

 

 

 

 

校閲ガール ア・ラ・モード

やっぱり出版社とか本屋さんの話は

おもしろいなぁ。

番外編のようなものだったけど。

 

 

校閲ガール ア・ラ・モード宮木あや子角川書店

 

校閲ガールは一か月前くらいに読みました。

石原さとみがドラマしてて

めっちゃかわいいなぁって思ってた。

ドラマを見続けることができない人間だから

一話しか見なかったけど…。

一応出版関係の勉強をしてたから、

楽しんで読めました。

研修メモの用語とか、懐かしいな~

勉強したな~とか考えてました。

 

今回の話は、『校閲ガール』で出てきた

主人公以外の脇役に焦点にあてた

番外編の話が6話収録されてました。

前作を読んでから時間がたってたので

誰だこいつ、あ、あいつか!みたいな

感じで読みました。

 

文芸編集の話はちょっと好きだったな。

なんかリアルで。

書店がどうのって話してたところで、

前に読んだ『桜風堂ものがたり』の話を

思い出して、物語の世界が繋がってたら

面白いな~なんて思いました。

『百貨の魔法』読みたい~。

 

あと、出版社の名前とか、

人の名前とか作品とか、

みんなちょっとずつもじってて

これのもとはあれかな?なんて

考えながら読むの面白かった。

五十六賞取れなくて発狂した作者って

自分の名前もじってたでしょ(笑)

 

大作家の妻がいなくなった話の

裏話みたいなの見られてよかった。

あと部長の話も面白かった。

森尾の話もなんかよかったし、

テツパンカップルのあだ名は

なんなの(笑)ださすぎる…ww

グレーゾーン校閲者は、しみじみした。

 

主人公河野悦子がほぼ出なかったから

アフロとの話も進んでないし、

早くこの続き読みたいな~。

もう図書館で借りてあるので

早く読みたいです。

 

 

ズートピア見ながらだと

感想が雑になるな。

あんまり、感想もなかったのかもしれない。

 

こういう話読んでると、

自分もなんか物語書きたくなるな~。

ほとんど書ききったことないけど、

書き続けるのがどれだけ難しいか。

でも、たまには、自分がやりたいように

やってみたいな。

 

 

 

もういいや!おーわり!

BUTTER

バターのように密度がたっぷりの

どろどろのお話でした。

胃が重い。

 

 

『BUTTER』柚木麻子(新潮社)

 

敏腕女性記者・里香が

連続不審死事件の被告人・梶井を

料理を通して心をかよわせていき、

やがて訪れる真実や結末に震える。

って感じなのかな。

 

とにかく長かった。

二日かけて読んだ。

ラストは読んでも読んでも終わらなかった。

 

もともとあった事件を参考に

お話を書いたそうだが

女性にまつわる現代の問題が

詰め込まれすぎて、怖かったぁ。

家事、出産、子育て、ダイエット、

離婚、仕事、友人関係…

ありとあらゆる問題を

いろんな女性に提起させてたような感じ。

 

梶井みたいな人っているよね。

美人でも、スタイルがいいわけでもないけど、

真っ先に目に入って、

女子から嫌われる人っていうのが。

でも、梶井が言ってたことって

男をうまく操るには本当に必要な技術で。

包容力とか、特に料理なんて。

言葉がうまいのもいい。

肌が綺麗とか、髪が綺麗なんてのも重要で。

あと、『花魁さんと書道ガール』の時も

思ったけど、字のうまさとか。

必要だよ、これは女の努力が必要。

それをちゃんと自分の武器にしてる人が

努力してない人にああだこうだ

言われるのはむかつくよねえ。

自分より男をうまく操れないくせに、

体型のことはご立派に攻めるんだから

そりゃあ女嫌いになるよね。

私も体型はコンプレックスあるし。

 

里佳や伶子は梶井に振り回された

ところもあるけど、

最後には自分の適量をはかって

ちゃんと自分の足で立っててよかった。

ご飯って大事。

これ、私が人生で一番見た映画

サマーウォーズ』でも言ってるけど、

とりあえず、みんなでご飯食べるんだよね。

食に関心を持つことって、

本当に人生を豊かにすると思う。

正直私はバターが苦手だから、

序盤に出てきたバター醤油ご飯なんて

どんなに頼まれても絶対やらないと思うけど。

お菓子作りは大好きだから、

作って誰かと食べる、食べてもらうって

なんかすごいエネルギーになる気がする。

まあやっぱり見栄は張りたいから

おいしいって言ってもらいたいし、

見た目も派手なのを作ってしまうけど。

結局褒めてもらいたいんだよおおお。

すごいね、ってやっぱり言われたい。

家事とか当たり前なのかもしれないけど、

やっぱりちゃんと言葉で

がんばってるね、とかすごいよ、とか

言ってほしいんだよねええええええええ。

 

伶子ちゃんのところは、

ほんと、ずっとそう思ってた。

頑張りすぎな彼女を抱きしめて

いいこいいこ~ってしてあげたかった。

伶子ちゃん、犬、どうしたんだろう…

篠井さんマンション売却したって

書いてあったけど、

おうちに連れてったのかな…?

 

はぁ、なんか最後も結局梶井の

思い通りに人が傷ついていったけど

ご飯が繋いでくれたというか。

里佳の周りには、梶井と違って

そういう時に頼れる人がいて

少しずつ立ち直れてよかった。

 

 

今回の作品はほんとご飯描写がずるい。

ほんとみんな想像で涎出てきそうなくらい

おいしそうな表現ばっかり!!!!

カトルカールってようは

パウンドケーキのことなのに

ぁああああ食べたい!!!!!

午前3時から4時に食べる塩バタラーメンとか!

あと新潟での乳搾り!ホットミルク!

やってみたいいいいいいいい。

バターなんて違いを意識しなかったけど、

いろいろ試してみたいなぁあ。

バターほんと高いから、お菓子作るなら

バターのいらいないシフォンケーキが

作りやすいんだけど、

たまにはね!バターをぜいたくに使った

焼き菓子を作りたくなったぁあああ。

最後の七面鳥も、やれないけど

ほんと、里佳の成長がすごくて。

いやー和風の七面鳥せいろ。

絶対うまいだろー。あああああ。

 

ほんとご飯の描写うまいわ。

『ランチのアッコちゃん』でもそうだったけど。

本編が動くまでが長すぎて

誠と里佳がバレンタインうまくいくまでが

全項の半分もいってなくて

この先いったい何があるの!?と思いながら

二日間いろんな気持ちになりながら

読了しました。

元になった事件のことも、

もうちょっと調べてみたいなぁ。

参考文献に載ってたやつ読みたい。

神田酪農…いつか行ってみたいな。

 

 

そんなわけで『BUTTER』でした。

はあ~感想を共有したい。

一人で書いても全然まとまらない。

おいしい話は特に。

ああああおいしいごはん食べたいよお!

真夜中乙女戦争

読了。

いろいろなことを考えた。

 

 

『真夜中乙女戦争』F(KADOKAWA

 

amazonのブックランキングで

しばらく上位に入ってたよね。

しかも高評価。

でもあらすじとか読んでも

え?どんな話なの?となった。

調べると、その前の著作に

『いつか別れる。でもそれは今日ではない』が

あってびっくり。この人かと。

この作品もずっと上位にあったら気になってた。

 

人気の理由がわかんなかったんだけど、

どうもツイッターで有名な人だった。

全然知らなかった。

私には8つ年下のお友達がいるんですけど、

(めっちゃ気の合うお友達)

その子はFさんのファンで

この言葉がいい、とかすごい布教された。

ぜひ見てほしいって言われたから

私もフォローして、私もおすすめの

アカウントとか教えたんですよ。

ツイッター登録したの2010年とかで

ツイッター歴8年とかになるんですけど、

結構始めてすぐくらいに気に入って

フォローしてたアカウントがありまして。

Copy writing っていうアカウントなんですけど。

 

中の人、Fさんだったよね。

 

その子に教えられてびっくりしたよね。

めっちゃ恥ずかしかったと同時に

それは作品読まなきゃなってなった。

 

 

そんで、読んだ感想よ。

正直言って、私ここ数日寝不足で。

読んでる途中眠くて眠くて。

三回くらい中断して寝た。

寝たのもあるし、読んでてすごい疲れた。

から途中で他の本はさみながら読んだ。

 

なんか言葉がすごすぎて

集中がね、続かなくてななめ読みみたいに

なってしまった。

その中でもね、いろんな感情が生まれたわけよ。

 

Fさんのツイッターでね、

真夜中乙女戦争の感想ツイートとか

たくさんリツイートされてて。

素晴らしかった、大切な一冊になった、

出会えてよかった、みたいな感想がね。

溢れてるわけよ。

私は正直その感想、わからなかった。

なんで登場人物はみんなこんなに

難しいことを考えているんだろう。

それはFさんの考えていることなんだろうけど。

見えてる世界が違いすぎる。

圧倒的孤独、とかなんか書いてあった気がするけど

私が孤独を知らないからかな。

なにかに不満を覚えたり、理由を求めたり

すべて鵜呑みに生きてきた私みたいな人間は

きっとFさん、嫌いなんだろうなぁ。

普通であり続けた私みたいな人間。

部活に青春を注ぎ、恋愛をして、

普通の大学で適度に勉強して、

アルバイトもしなければ

無難なところで社会に出て働いて

結婚して普通に幸せを感じて生きてる。

 

Fさんのツイッター

真夜中乙女戦争を読んで99人は

気色悪いとか意味不明とか思うだろうけど

そう思わない1人のために書いた、と

つぶやいていた。

その思わない1人になりたかった。

よくわからないと思ってしまった。

変わり者でありたかった。

私にそんな個性は存在しなかった。

拒否された感覚を覚えた。

 

Fさんは、あれだけの文章を

あの本の中に収めたというのに、

本を作る過程で削除した文章を

ツイッターに上げ続けいている。

まだ、足りないのか、と驚愕した。

この人は、自分の言葉が大好きなの?

なにをそんなに語りたいの?

文章を書くことが苦手な私には

到底理解できそうにもない。

それが悔しい。あなたの世界に行きたいのに。

 

共感した文章ももちろんあった。

この感じの表現好きだなって思う文章もあった。

でもなんだろうな。

見える生きる世界が違いすぎて、作品に、

Fさんに私という人間を拒否されたように感じた。

 

 

どこか誰かの感想で、

村上春樹が初めて世に出てきたときは

こんな感じだったのだろうか、って

書いてた人がいて、なるほどと。

私いまだ村上春樹読んだことないや。

 

とにかく、いろんな思い出が読みがえった。

友人、恋人、家族。

学校、場所、景色、時間。

文章読むと、いろいろ考えちゃって。

なかなか先に進まかった。

でも、理解したい。って思った。

私も機会があるならば、

Fさんという人に会って話してみたい。

きっと、分かり合えないことしか

分かり合えないと思うけど。

年下の友人によると、

どうも同じくらいの年らしい。

すごいなぁ。私は普通だなぁ。

 

Fさんの本に関して、

その友人からいつか~の方も借りてますので

そっち読もうと思います~。

もっと中身ある感想書ければな~。

こんな話、どう受け取ったらいいかわからない。

てかもう一回ちゃんと読んだほうがいい気がしてきた。

今度は、十分睡眠とって読みます。

 

もっと読んでる途中は

いろんな感想書こうと思ってた

はずなんだけどな~~。

輝夜月の動画なんか見てたら

ふっとんだきがする。そのせいだわ。

 

 

それでは、また。

花魁さんと書道ガール

飽きちゃわないうちに次も書いちゃおうかなって。

前の記事の本の、前に読んだ本です。

 

 

 

『花魁さんと書道ガール』瀬那和章創元推理文庫

 

なにを隠そう、私、創元推理文庫のファンでして。

きっかけは米澤穂信さんの『古典部シリーズ』と、

『小市民シリーズ』、あと『さよなら妖精』とか

『犬はどこだ』も読みましたね。

あれ、創元推理文庫のファンってより

ただの米沢穂信ファンだったかもしれない。

本棚確認したら、越谷オサムさんの『空色メモリ』、

『ボーナス・トラック』もありました。

越谷オサムさんも大好きなんですけど。

最近では、似鳥鶏さんの『理由あって冬に出る』を読了。

今出てるシリーズは読みたいと思ってる。

とにかく一時期、手に取る創元推理文庫の本が

面白くて面白くてしょうがなくて。

推理もの大好きですし。

あと文庫の作りが好き。体裁とか、フォントとか。

なんか他の出版社と違うよね。

字が詰まってる感じ。あと奥付が好き。

ここの本は私的に間違いないなーと思っていて

本屋さん行くと棚を探しちゃうんですけど。

その時に平積みされてたこの本、気になってたんです。

たまたま図書館にあったので読んじゃいました。

 

 

タイトル通り、花魁さん(春風さん)に憑りつかれた

もっさり書道ガール(多摩子ちゃん)が繰り広げる

恋愛相談&解決物語。

 

簪を見つけたら封印解けて憑りつかれたって

なんかいいなーって思った。

結構和風のもの好きだから、

そういうのって文化とか歴史感じるし

大事にされるほど価値あがるしみたいな。

簪も花魁さんもとびきり綺麗な想像をした。

 

そのあとは、恋愛相談を受け付けて

解決していけば成仏するかもしれないって

いろんな恋の悩みを集める。

そのへんの謎解き要素は、まあぬるかったかな。

あくまで恋愛相談であって殺人が起こるわけじゃないしな。

でも、追ってた恋が実った瞬間冷めちゃったってのは

なんかリアルでいいなーって思った。

そういう子、いるいるって。

男が馬鹿なのも、わかるわかるって。

恋に恋してるのがわかって、

最後多摩子ちゃんが遊宇くんを振ったのもよかったなー。

そんで遊宇くんがあっさり美人と付き合ったの。

笑っちゃったけどよかったと思うよ。

そういうところ、なんかリアルーって。

でも結局学が多摩子のこと好きってのは!

ちょっとなー!どうせ続きが出るなら、

もっと引っ張ってほしかったなー!

春風さんいいこと言ってんのに、

みんなの恋愛が軽すぎたように感じたー!

 

あ、あと多摩子ちゃんの

人を見るとその人に合った字が浮かぶっていうの。

私は書道の経験が授業くらいでしかないけど、

わかるなーって思った!

この人にはこんな字が似合うっていうの。

フォントとかが浮かぶのもすごいわかる。

私も、人の筆跡とか見るの好きだからかなー?

多摩子ちゃんが書道のことについて

詳しく語ってるところは正直流し見しちゃったとこも

あるけど、熱意は伝わった、本当に。

花魁さんが字が綺麗ってのも納得できるし。

最後に多摩子ちゃんが書いた『恋』の作品なんか

すごいよかったんだろうなって思った。

実際そんな書があったら目を引くだろうな。

素人だから、ただの臨書より絶対いいと思っちゃう。

 

春風さんの経験の差だけで

なんでもわかっちゃうのはチートだと思うし、

ツンデレ的なキャラに萌えを感じないから

じれったいなーって思うこともあったけど、

多摩子ちゃんの最後の成長見れて

よかったかな、とは思いました。

おばあちゃんの姿を見て、

自分は間違ってたって素直に思えるところも

よかったなって思う。

 

この作品はもう続きが出てるので、

また図書館に入ってたら読もうと思います。

楽しみだなー!

でももうこの年で高校生の恋愛話は

甘すぎだなー!

 

ローソンの新作のゴディバコラボくらい甘いよ。

あの夏、二人のルカ

本に携わる仕事を始めて、始めたこのブログ。

いろいろあったことは別の記事にするとして、

この作品を読んでブログのことを思い出しました。

 

 

『あの夏、二人のルカ』誉田哲也角川書店

 

もともと地元新聞の書評欄に紹介されていた作品。

誉田さんといえば私の中では『武士道シリーズ』かな?

剣道部の話だったような気がして、ずっと読んでみたかった。

いまだ読めてないけど、シリーズ化してるってことは

面白くてよく読まれてるってことなはず。

あとなんか農業の世界を舞台にした女の話書いてた気がするな。

 

書評で、バンドとか、青春、みたいなことが書いてあって

わーこれ絶対私の好きなタイプの作品ー読みてーって思ったんですよね。

地元新聞の書評に載った本は図書館に必ず入るのでそれを待ってました。

結構待ったので、見つけた時は秒速で手に取った。

 

もう明後日返却なのに、仕事が忙しすぎて今日一日で読んだ。

結構流し読みだったので、うまく感想書ける自信ないけど

頑張ってまとめる。てかもともと感想文書くの得意じゃないんだって。

 

4人の女の子がバンド組んでて、

そこにやってきた転校生の女の子が天才で、

いざこざとかいろいろあって大人になった話なのかな。

タイトルが二人のルカって言ってるから

ルカちゃんが出てくるんだろうなとは思ってたけど、

読んでたらすっかり忘れてた。

 

プロになりたくてみんなを引っ張ろうとするドラムのクミちゃんが

私的にすごく苦手なタイプで、この子サイドで書かれてる場面読むの

ちょっとしんどかった。かといって天才少女ヨウちゃんも好きなタイプではないが。

でも高校生くらいの思春期って、こういう葛藤みたいな

言葉にできないもがきみたいなの、あるよね、ってなった。

不器用でまっすぐで眩しいというか。

 

その二人とは対照的にルカちゃん不憫すぎるし、

実悠ちゃんと翔子ちゃん…ってなったけど…ううん。しょうがないよね。

 

最初はヨウちゃんが乾さんの妹だと思ってて。

あ、そっちか。ってなったよね。

まあ語り部の遥(はるか)誰やねんって感じもあったけど。

大人になったクミちゃんがちゃんと夢叶えて

たくましくいい女に成長してたみたいでよかった。

プロ、デビューってうるさかったときは

空気読め!みんなの気持ち考えろ!一人先に行った気になるな!って

思ってたけど、ルカちゃんに一生懸命向き合ってた描写で

ええ子やん…ヨウなにしとんねん…となりましたよね。はい。

 

みんなが基本いい子で、ルカちゃんが神様だったから

青春時代の一瞬の繋がりが、14年の空白をも埋めたラストでした。

喧嘩別れしても、14年もたてば笑い話になるよね。

 

ドラマとか映画になってもよさそうな作品でした。

わかりやすいし、高校生のきらきらと葛藤、よくある。

あと作中に出てきた曲とかちゃんと聞きたいな。

ヨウちゃんの声に合うのとか、ヨウちゃんが作った曲とか

映像化するには難しそうだけど。

ベックとかカノ嘘みたいなのもありかなって。

そんな感じでした。

 

 

 

この作品を読んで、自分が一度だけ組んだバンドのことを思い出しました。

旦那がやっていたバンドが、ライブに出るのにキーボードがいるってことで

サポートで入って、なんとかやりました。半年くらいの短い間だったけど。

the HIATUSのコピーをしたんですけど、

そこで『insomnia』という曲をやったんです。

全部英語の歌詞の曲だったんですけど、insomniaの訳が

『眠れないよ!』って書いてあって、そのフレーズをすごく気に入ったんです。

直訳は不眠症なのかな?

当時私は昔から更新しているブログがあったんですけど、

結構頻繁にブログ名を変える傾向があって、

次はinsomniaにしようと決めていたほど、えらく気に入ってました。

そんな中仕事でいろいろあって、

本の感想とか書くブログを立ち上げようかなって気分になり、

ブログ名はもう絶対insomnia、という風にこの名前が決まりました。

 

私はどんな風に時を過ごしてたのかいまいちあやふやなのですが

先月13冊も本を読んでいまして。

読んだ本の記録だけは、読書メーターにつけています。

でもそこでは感想まで書きません。怖いから。

読書メーター使ってる人って、私みたいな中途半端なんじゃなくて、

すごい感想とか考察を持った知識人のレビューであふれてて、

私みたいな流し読み、キャラ読み、ってか小説ばっか読む人間が

迂闊に乏しい語彙力で書いた感想などあげたところで袋叩きにされる気がして。

せっかくこんなに本を読んでるのに、

感想をまったく記録しないのももったいないなと、

ブログでも作ろうかな、と思ったとき、『あの夏、二人のルカ』を読んでいて。

 

バンドとともにこのブログの存在を思い出した所存でございます。

記事を3つしかあげてない上、初めて記事をあげたのが6月。

今も、6月。3年たったけど、偶然かな。

ログインパスワードとかも、何回もやり直したけどちゃんと覚えてて。

ていうかブログがちゃんと残っててびっくり。

 

 

 

そんな、懐かしい気持ちを本を読んで、現実でも味わいました。

本当にいま本熱くて、前読んだ本の感想とかも書きたい。

あんまり感想文って感じじゃないんだけどさ。

 

それでは、またどこかで。近々。

塩の街

いりえー!!入江ー!!!
俺だー!!結婚してくれーー!!!
っていうのは冗談です。まじで。

おひさしゅう、みなのしゅう。


塩の街有川浩

ことのきっかけは返却本の中にあった「クジラの彼」。
どうやら自衛隊三部作と呼ばれる「塩の街」、「海の底」、「空の中」の番外編的な短編が詰まってるらしい。
それならまあ、よっぽどのハズレ作は無い有川浩ですし。
気晴らしにパラパラ読んでみるか…。

読んだ後。
うわー!!めっちゃキュンキュンした!!ゲロ甘!!こんな人達いるわけねえ!!でも好き!!!!
これは別冊図書館戦争ですね。この人の書く甘々ほんと悶える!!!!
これはもう食わず嫌いしてないで読むしかない!!!

と読み始めたのが「塩の街」です。
有川浩の作家デビュー作だと言うから驚きだ。

SFジャンルと噂に聞いていたのでずーっと手を付けないでいました。わざと。
私、SFとかファンタジーとか存在を信じ切れないものを頭で想像して読むのすっごい苦手なんだよね。
アニメ見ててその後その原作を読むならまだしも。
しかも自衛隊でしょ?堅苦しいじゃん。

言い訳たらたらですが、読み始めたら2日で読み終わりました。


塩の街
突如落ちてきた隕石によって、人が塩になる塩害と呼ばれる災害が起こった。
世界は一変し、塩害で両親を失った女子高生まなと、わけあり元陸軍秋庭の周りで起こる出来事、そして塩害と戦う話が書かれている。

隕石が降ってくるらしい。
人間が塩になるらしい。
…誰か映像化して。

自衛隊三部作って言う割には陸軍要素薄かったかなって思った。
あんまり専門用語みたいなのべらべら語られてもわからないけど、結局って陸軍うんぬんってなるのは後半からだし。
単行本を読んだので、隕石との戦闘シーンが読みたかったです、個人的には。

まーあとはまー。
あの話に恋愛要素いるかいらないかと言われたらいらないかなって思っちゃう。
男女の恋愛において歳の差って大きければ大きいほどうまく行くわけ無いと考えちゃうので…。
しかも出会いは女子高生と中年間近。
その時は盛り上がってもあとで冷めそう。
そんな屁理屈を除けば定番の有川浩節と言いますか。
少女漫画読んでるようなくすぐったい展開はデビューから変わらないですね。

そういえば全然話違うんですが、有川浩作品で一番好きな「植物図鑑」が実写映画化されるそうで。
樹役が全然興味無いタイプの役者だったのが悲しかったです。
公開されたらきっと見に行くけど。

話を戻します。
出てきた登場人物で好きになったキャラクターは冒頭でも書きましたが間違いなく入江です。
イケメンで頭が切れてついでに性格もいかれてる人!いかにも二次元って人!!すき!!!
単行本の後半に入ってたお嬢様と入江のバトル(と言っていいのか)はいかにもたちの悪いの性格が全面に出ててよかったあ〜〜。
あとがきで有川さんは入江でもう一本書くのは無理って言ってたけど超読みたい。
入江って東野圭吾作品に出てきそう。

読んでて一番にイタタタって思ったのは、足の小指を角にぶつけても痛くない。塩害では体の末端から塩になっていくから塩になった小指がポロッと取れた。ってところ。想像しただけで痛い。

結論。
図書館戦争が読めて面白いと思えたなら塩の街も楽しく読めると思う。
読んだ人の感想を聞いたけど、面白かったけど怖かったって言ってた。
年齢のせいかなんなのか怖さは正直なかったと思う。
塩になって風に吹かれて勝手に崩れるくらいなら、ぐちゃぐちゃ死体のほうが怖い。
塩の柱っていうのはいい表現だなって思った。言葉の響きが好き。


最近ちょっと本読めてなかったから久しぶりに読んだらいい気分になった。
気晴らしに本読むようになるなんて、私も大人になったな。
もっと読みたいけどならなきゃいけないこともありますし。
がんばろう。えいえいおー。