insomnia

主にジャンルの偏った本の感想

明日も彼女は恋をする

私の頭は空っぽなのか、詰まっているのか。
どっちなんだい。


『昨日は彼女も恋してた』
『明日も彼女は恋をする』入間人間

人におすすめされた本です。
「最近好きなのは入間人間さんって人の書いた本でー。」
「名前聞いたことあるけど、面白のかなー読んだことないわー。」
「なにか貸しますよー。」
「えーほんとーじゃあおすすめなんか貸してー。」
次の日。
「持ってきましたー。」
「ありがとー!(え、2冊?)」
借りた経緯はこんな感じです。
本は好きだけど、それほど読むの早くないし理解力も無いので数を目の前にすると怖気づく。弱い。

さて、今回2部構成というか2冊で1つなのでタイトルに迷いましたが、なんとなく下巻をそのままタイトルにしました。
昨日は〜が上巻で、明日も〜が下巻。

全部読み終わって一言感想を!と迫られたら、私はこう言います。

「What?」

こちらからは以上でーす。


いやいや、待て待て。
それは感想じゃないじゃないかと。
思うでしょう?

しょーがねーじゃん。
1回読んだだけじゃ理解できないんだもん!!!
そういう本です!!!
いや、そういう頭です!!!

理解しようと試みたさ?
下巻の最後の方読み返したさ?

「What?」

はい、ごめんなさい。
ご丁寧なネタバレ、解説サイトさんに頼りました。
そのサイトさんも1回読んだだけじゃしっくり理解できないんだけどね?
ぼくは勉強ができない、から!


ある島にね、車いすに乗る女の子と平凡な男の子がいるわけよ。
2人はいろいろあって仲悪いわけよ。
で、島には怪しい科学者のおっさんがいて、その人の作ったタイムマシンに乗って過去に飛ぶのよ。
で、過去をいじって二人の仲を取り戻そうとするお話です。
これ上巻ね。

下巻は過去をいじって元々生きてた時間に戻ってくるんだけど、いじったせいか飛んだ先では男の子も女の子も死んだことになってる、みたいな。

これさ、説明ちょー難しいの。
トリック(って言うと裏があるのがバレバレなんだけど)を知ってると感想とネタバレが一気に紙一重になるっていうかさ。
迂闊に変なこと言えない。
ていうか世界観をまだ100パー理解してないから、あんまり私の感想を参考にしないほうがいいと思う。


上巻を読んでるとね、ツンデレな女の子とぼやーっとした男の子がいちゃいちゃしながら過去を改変しようとする感じなの。
で、上巻の最後になるとえっ?ってなって下巻も最後の方までは改変しようと頑張るのね。
でも、結末はびっくりぎょーてん。
私は内容が理解できなかったからぎょーてんどころかぽかーんだったけど。

サイトに頼って結末を理解したとはいえ、なんかもっとすっきり終わらなかったのかな?って思う。
私的にはずーっと煮え切らない感じ。
バックトゥーザフューチャーも見たことないからかな。

一回だけ読んで理解したい人は、先にネタバレ読んでいいかも。
ネタバレ先に読んだところでよくわかんないと思うし。
で、本編読んだらなるほどねえってなると思うから。
まあ普通に読んでも一回でなるほどねえってなる人だっていると思うけど。
てか圧倒的にそういう人のほうが多いと思うけど。
私は先にネタバレ読んで本編読みたかったです!
全然理解できなかったから!わはは!

最後のD.S.とかね。ダルセーニョね。
ピアノ歴何十年、トランペット10年近くやっててネタバレ読むまで気付かなかったわ。
普通にニンテンドーだと思ってスルーしてた。


でもこういう話好き。
最後にどんでん返しが来る感じ。
乾くるみの「イニシエーション・ラブ」、初野晴の「ハルチカシリーズ」、大沼紀子の「まよパンシリーズ」的なね。
元々疑う体質ないからなんでも引っかかる。
そして最後にぐわーって攻め立ててきたり、あっさり覆す本大好き。
あ、私が理解できる範囲でね。
今回は、ほんと、煮え切らなかったから。悲しいことに。私が一度で理解出来てたら良作だった。(なんてやつ)

いやいや、でも入間人間さんの作品でも、これはかなり絶賛されてるんではないでしょうか?
そういう意味もあって貸してくれた人は薦めてくれたんだろうし。
あ、あとバックトゥーザフューチャー知らないとちょっと痛いかも。
ネタがわからん。


そんな感じでよろしいでしょうか。
入間人間さんの作品が原作で、アニメ化してる作品とかあるみたいですけど、これは無理ですねえ。
読んでみてくださいよ、私に感想聞かせてください。
表紙の絵も可愛らしいですよ。
さすがメディアワークス文庫


あーあ、貸してくれた人になんて言おう。
上巻読み終わったあとに、どうですか?って聞かれて、
「面白いよ、気になる終わり方したからどうなるか早く知りたいねえ。まあ、きっと2人とも無事になって帰れるんだろうけど」
と答えた私。
彼女は私を心の中で嘲笑っていただろうか。
恥ずかしくて顔も見れないです。

ナイルパーチの女子会

手始めに、一番最近読んだ本の感想でも書きます。
記事のタイトルは読んだ本のタイトルにしても良いのだろうか。


ナイルパーチの女子会』柚木麻子

山本周五郎賞を受賞した柚木麻子さんの作品です。
柚木麻子さんといえば、私が初めて読んだのは『ランチのアッコちゃん』。
読みやすくて、想像しやすくて、最後はみんなが幸せになる、元気をもらえる作風に引き込まれ、大好きな作家さんの一人です。
彼女の作品で他に読んだ本は、『伊藤くん A to E』、『あまからカルテット』、『本屋さんのダイアナ』。
ほら、女性が奮闘する幸せな話ばかり。

今回読んだ作品も、淡い水色の可愛らしい女性が二人手をとっている表紙。
女子会なんていうタイトルから、さぞ私好みの楽しげな女性が頑張る幸せな話を想像してました。

ナイルパーチがなんというものかも知らず。
表紙からは想像もできないようなドロドロ女子会でした。


ブロガーの女性とそのブログの読者、二人の女性がブログをきっかけに出会うのですが、二人ともとにかく女性との付き合いが苦手という。
男性の方が話しやすいという。
私からしたらなんとも羨ましい話だ。

意気投合して二人で会ったりするが、どうも自分たちが思い描いていた素敵な女子会にならない。
普通の人なら、この時点でこの人とは合わないな、と身を引いていく所だが、とにかく女性関係に疎い彼女たちはどんどんおかしな方向へこじれていく。

二人とも家庭環境とか仕事とかでだいぶこじれてるから、結構頭おかしい。
どんな手を使っても女同士の友情というのものを完成させようとする。
もはや一人はストーカーとなる。
変にリアルだから超怖い。
絶対あり得ないとは言い切れない内容や展開だから、下手なホラーより怖い。

ダブル主人公って感じだけど、他のキャラもいいキャラしてる。
ミステリアスな訳あり幼なじみや職場の同僚の色んな意味で勘違い男。
派遣社員のキャピキャピOLさんが出てくるんですけど、エグい二重人格でかっこよかったです。

女子会というか、女子に夢見てる男にこれ読ませてその幻想をぶち壊したい。
女子の人間関係ってこんな感じだよって。
実際ここまで酷くないけど。私の周りは。

中学生の時が一番人間関係めどくさかったなあってふと思い出しました。
無視とか、そういうのは短いスパンでブームみたいなものだったし、クラスのほぼ全員が順番にされてた意識があるので、あれはいじめと言えたのか?と今になって思う。

結局、頑張ったり、気を使ってまで苦手な人とつるむなんて無駄な時間だと感じました。
現実でもそういうことってあると思うし、悩んでる人はもっと自分を曝け出せるような環境、友達作りを自由にしてもいいんじゃないかと。
理解してくれる人がいずれ出てくるかもしれないし、だいたい今の時代、一人でいたからなんだという感じですし。

色々あったときに、相談できる女友達がいる私は幸せだなあ感じさせてくれる本でした。
昨日女友達とご飯行ったりカラオケ行ったりしましたが、話すと本当にふっと心が軽くなるし。感謝です。

しかし、ここまで同性の友達を上げておいてあれだけど、私は異性の友達がほしい!!
まるで男性と関わることのない環境と性格だったもので、話すのまじで苦手です。
へたれです、なんとかしたい。
「一緒に寝た男は友達じゃない」と本文中に書いてあったので心に留めておきます。





書いてみて思ったんだけど、私やっぱり感想書くのすげー苦手だ。
そういえば夏休みの読書感想文の宿題とか親に書いてもらってたわ。

人にも感想を書いた本を読んでもらいたいから、極力ネタバレを避けて書こうと思ってるんだけど、難しい。
乏しい語彙力。
本をそこそこ読んでも全く成長しない。おかしい。ライトノベルじゃダメなのか。
誰だよー本をたくさん読めば頭が良くなるなんて言ったの。